フィスカ・エラスティカ

植物図鑑

【プロが伝授】フィカス・エラスティカ(インドゴムノキ)はハイドロカルチャーでもOK?育て方は?

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樹液がゴムの原料になっていたことで知られています。分厚くて大きな葉は存在感があります。耐陰性もあり、ハイドロカルチャーで栽培が可能ですよ。

フィカス・エラスティカとは?

葉色が赤黒いバーガンディや、緑・赤・乳白色の3色の葉色のデコラトリカラーなど、様々な葉色があるのがフィカス・エラスティカです。葉が重たいので太った幹のものを選ぶといいです。

フィカス・エラスティカをハイドロカルチャーへ植え替える

ハイドロカルチャー化の手順

それではフィカス・エラスティカをハイドロカルチャーに植え替えてみましょう。

土植えのフィカス・エラスティカを植木鉢から取り出す

幹の部分をしっかり持って鉢から取り出しましょう。丈夫な木なので、強引に引き抜いてください。

付着している土を完全に取り除く

土を完全に取り除きます。水を使って綺麗にあらってください。フィカス・エラスティカの根は絡まりあっているので土をとっていくのはかなり大変です。水圧を利用して洗うと、根が切れることなく土を落とせますよ。

植物を入れる容器を用意する

容器は穴が開いていなければ何でも使えます。お気に入りの器を用意してください。陶器の器を使う際には水位計があると水の管理が便利ですよ。

根腐れ防止剤を入れる

根腐れ防止に力を発揮するのがミリオンAです。こちらを底に敷き詰めます。ミリオンAの成分は珪酸塩白土という天然の土。根腐れ防止だけでなく、水の活性化、ミネラル補給、光合成の促進など様々な機能を果たします。

ハイドロボールを三分の一くらいまで入れる。

容器の底に土台となるだけのハイドロボールを入れてください。土台のハイドロボールは水はけのいい大きいサイズを使います。

フィカス・エラスティカを設置

フィカス・エラスティカのボリューム感が活きるようなアングルを探してフィカス・エラスティカを設置します。根が固まらないように、土台のハイドロボールに広げて設置しましょう。

ハイドロボールを敷き詰める

設置したフィカス・エラスティカの周りに残ったハイドロボールを敷き詰めてフィカス・エラスティカを安定させれば完成です。

ハイドロボールが全体にいきわたるように、細かく調整します。根の下などは大きな隙間ができていることがあるので、容器をゆすって隙間なくハイドロボールを満たします。

水を入れる。

最後に水を入れます。容器の五分の一くらいの高さまで入れれば十分です。

フィカス・エラスティカをハイドロカルチャーで育てる5つのコツ

植え替え直後の管理場所

土植えからハイドロカルチャーに植え替えたら、一週間くらい日光の当たらない部屋で休ませてください。植え替えたばかりの根は傷ついていることが多く、そのときに強い光を当てると植物が弱ってしまいます。

また、植え付け後は根の環境が変わり、葉が落ちるなどの影響を受けます。休ませている間は葉に霧吹きをすることで、葉から水分の蒸散が減り、植物へのダメージを減らす事ができます。

フィカス・エラスティカはどこに置くべき?

土植えであれば、カーテン越しの窓際などで日光が好きなフィカス・エラスティカですが、ハイドロカルチャーでは水が蒸れて根腐れしたり、ハイドロボールにコケが生えるなどの劣化が起きるため、直射日光があたらない場所に置いてください。光補償点は400です。室内の明るい場所や、明るさが足りないときはLED照明を導入してください。

水の与え方(春~秋)

水やりの基本は、よく「土が乾いたらたっぷりと与える」と言われていますが、ハイドロカルチャーでは乾燥よりも、根腐れしないように水やりすることが大切です。特に夏場は容器に残った水が温まりやすいので注意しましょう。

ハイドロカルチャーでの水やりのコツは、一度、水につかっている根を空気に触れさせて呼吸させてあげること。ハイドロボールには無数の穴が空いており、容器の底に水がなくなっても、細かい穴の中に水を貯めこんでいます。即水切れを起こすというわけではありません。容器の底に水がなくなったら、2~3日待ってから水を与えるようにしましょう。

肥料の与え方

ハイドロカルチャーでフィカス・エラスティカを成長させるためには、肥料で栄養を補給してあげましょう。ただし、ハイドロカルチャーで育てる場合、直接根に肥料があたってしまい、根を痛める原因になります。土植えの時と同じ肥料では濃すぎるので、ハイドロカルチャー用の希釈倍率の表記がある液体肥料を使いましょう。

肥料を与えるのは春〜秋のよく成長する時期だけでOKです。水を与える2回に1回程度水やりの代わりに肥料を与えてください。

冬場の管理

冬場は5℃以上は必要なので、室内の温度が一定の場所に置いてください。光が足りなくて元気がないようなら、昼間に明るい場所へ移動させるなどしてください。

また、水分も冬場はあまり必要ではありません。やや乾かし気味に管理してください。

ハイドロカルチャーで育てたフィカス・エラスティカの植え替え

ハイドロカルチャーは土栽培とは違い、植物の新陳代謝で発生したゴミなどを微生物が分解することなく、容器の底にたまります。一年に1回、5~6月頃にハイドロボールと根腐れ防止剤の入れ替えを行いましょう。

根腐れしないために

根腐れしないように、ミリオンAを入れ替えます。取り出したフィカス・エラスティカは水で洗って風通しのいい場所で少し根を乾かしてから植え替えましょう。

ハイドロボールを綺麗に洗う

ハイドロボールは綺麗に洗えば再利用できます。また、雑菌が気になる場合は煮沸消毒してください。汚れのひどい場合は、新しいものと交換するのも手です。

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