ハイドロカルチャー講座

暗い部屋でも観葉植物を育てたい!正しいLED照明を選べばOKです!

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暗い部屋で植物が育たない理由は、日光が入らないから。そこでおススメしたいのがLED照明です。なんとLED照明を正しく選ぶことで、植物の生長(成長)に必要な光の条件を満たすことができるんです!

光合成のメカニズムを知ろう!

植物が生きていくのに欠かせないのが光合成、人間で例えるなら呼吸と食事みたいなもの。太陽光を吸収して光をエネルギーに変換して、大気中の二酸化炭素と根から吸収した水で酸素と糖やデンプンを作り出します。

光をエネルギーに変換するために、太陽光を吸収するのですが、その吸収する役割を持つのがクロロフィル(葉緑素)です。小学校の理科の授業みたいになってきました!

植物の葉が緑なのはなぜ?

話が逸れますが、なぜ植物の葉は緑なのか?それはこのクロロフィル(葉緑素)があるためです。世の中に色がついて見えるのは光の三原色といって赤・青・緑の3つの色の光が組み合わさることで色ができています。葉緑素は赤と青の光を吸収し、緑の光を反射させる性質のため、クロロフィル(葉緑素)が多く含まれている植物の葉は緑に見えているんです。つまり、光合成では青と赤の光が吸収されて使われているという事。つまり、赤と青の光があればいいのです。

葉が緑の理由

赤と青の光ならなんでもいいのか?

クロロフィル(葉緑素)にはクロロフィルaからクロロフィルgまでに分類され、いくつか種類がありますが、植物の光合成に最も重要なのが、クロロフィルaと言われる物質です。このクロロフィルaが効率よく光を吸収できれば室内で植物をスクスク育てることができます。

植物に必要な光の波長はコレだ!

クロロフィルa効率よく吸収できる赤と青の光とはどんな光でしょうか?その光を見つけるために使われる指標が光の吸収率です。光の波長によって吸収率は変わるため、縦軸を光の吸収率、横軸に波長をとってグラフ化すると、クロロフィルaの場合は以下のようになります。

クロロフィルの吸収率

つまり、青の光440nm、赤の光660nmの光を当てることが植物の生長に欠かせないのです。

植物を育てるならこの照明を使おう!

青の光440nm、赤の光660nmの光があれば、植物は室内でも元気に育ちます。とはいえ、植物工場ならいざ知らず、室内の光を赤と青にするわけにはいかないですよね?ZIMAが飲めるバーみたいになっちゃいます。

部屋の照明も兼ねるならこれがおススメ

そこで、登場するのが光の色は白だけど、青の光440nm、赤の光660nmを含んでいる照明です。一般的な白い光のLEDは青色LED+蛍光体方式というもの。青色LEDの青の光に黄色蛍光体の色を混ぜて白く発光させています。つまり、一般的なLEDには660nmの波長の赤の光が不足しています。

照明として使いながら、室内で植物も育てたい場合は光の三原色の赤・青・緑の光をまぜて白色にしているLED照明を選びましょう。おススメはPanasonicの美ルック2700k(電球色)です。

青色の450nmと赤色の660nmの波長の光がしっかりと出ています。ただし、電球だけで買う事ができず、照明ユニットとセットで購入しなければいけないので、やや高価になります。

(例)美ルック・電球色を使った照明①

(例)美ルック・電球色を使った照明②

電球だけで買うなら、植物育成用のLEDライトを

赤色660nmの光を使いながら部屋の照明として使うなら、以下のようなライトになります。ただし、一般的なLED電球よりも割高になります。

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