ポトス

植物図鑑

ポトスの育て方。ハイドロカルチャーで育ててみませんか?

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丈夫で環境の変化によく対応するポトスはハイドロカルチャーとの相性も抜群です。

ポトスとは?

ポトスとは旧属名で現在はハブカズラ属(エピプレムヌム属)。葉に黄色い斑が入ることからオウゴンカズラの和名があります。様々な模様の品種があり、寄せ植えでは活躍の幅が広い植物です。

自然での様子は?

熱帯雨林に生えるツル性の植物で大きな木に這い上がるように育ち、長さ数十mまで伸びます。大きくなるとツルが太くなり、着生した植物を覆い隠すことも。一般に観賞しているのは幼葉で、成葉になるとモンステラのように切れ込みが入り、葉のサイズは70センチに達するものも。

名称 ポトス(オウゴンカズラ)
科・属 サトイモ科・ハブカズラ属
学名 Epipremnum aureum
原産地 東南アジア・南太平洋諸島
ハイドロ適正
日当たり 〇日なた 〇半日陰 日陰
耐陰性
育成照度 3,000lux
光補償点 400lux
温度 5℃以上
乾燥 普通
樹高 ツル植物

ポトスをハイドロカルチャーで育てる4つのコツ

ポトス

ポトスはどこに置くべき?

土植えであれば、窓際などの日光が当たるところで育てますが、ハイドロカルチャーでは水が蒸れて根腐れしたり、ハイドロボールにコケが生えるなどの劣化が起きるため、直射日光があたらない場所に置いてください。光補償点は400ルクスと耐陰性は高いので、多少暗くても問題ありませんが、斑が少なるなど葉色が変わることがあります。

水の与え方(春~秋)

水やりの基本は、よく「土が乾いたらたっぷりと与える」と言われていますが、ハイドロカルチャーでは乾燥よりも、根腐れしないように水やりすることが大切です。特に夏場は容器に残った水が温まりやすいので注意しましょう。ハイドロボールとセラミスグラニューなど、植え付け材の種類によって水のやり方が違うので注意してください。

セラミス・グラニュー
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水の与え方:ハイドロボールなど腰水タイプの植え込み材の場合

ハイドロボールなどの腰水タイプの植え込み材を使ってのハイドロカルチャーでの水やりのコツは、一度、水につかっている根を空気に触れさせて呼吸させてあげること。ハイドロボールには無数の穴が空いており、容器の底に水がなくなっても、細かい穴の中に水を貯めこんでいます。即水切れを起こすというわけではありません。容器の底に水がなくなったら、2~3日待ってから水を与えるようにしましょう。しっかりと空気に触れさせる日数を確保できるのであれば、一度にたっぷりと水を与えてしまっても問題ありません。容器に対して7割くらい入れてしまってOKです。

水の与え方:セラミスグラニューなど保水タイプの植え込み材の場合

セラミスグラニューなどの保水タイプの植え込み材を使ってのハイドロカルチャーでの水やりのコツは、容器の底に水を貯めないこと。セラミスグラニューが乾いてから、容器の四分の1~五分の1程度の水を与えると、植え込み材が水を吸い込み、底に水がたまることはありません。水を多く与えすぎた場合は、容器を傾けて水を捨ててください。

肥料の与え方

ハイドロカルチャーでポトスを成長させるためには、肥料で栄養を補給してあげましょう。ポトスは生育が旺盛なので、ハイポネックス原液を3,000倍くらいに薄めて、水やりの際に毎回あたえてください。

冬場の管理

冬場は5℃以上必要なので、室内の温度が一定の場所に置いてください。水分も冬場はあまり必要ではありませんが、葉に霧水をあたえてください。

土植えのポトスをハイドロカルチャーへ植え替えるには?

土植えのポトスをハイドロカルチャーに植え替える手順を解説します。

土植えのポトスを植木鉢から取り出す

ポットや植木鉢から取り出したら、根についた土をほぐして取り除きます。ポトスは生命力が強いので根が詰まっているようなら三分の1ほどカットしても問題ありません。

付着している土を完全に取り除く

ハイドロボールに植え替えるのなら、土を完全に取り除きます。水を使って綺麗にあらってください。

セラミスグラニューのような保水タイプの植え込み材を使う場合は、土を完全に落とす必要はありませんよ。

植物を入れる容器を用意する

ハイドロカルチャーで使う容器は穴が開いていなければ何でも使えます。お気に入りの器を用意してください。陶器の器を使う際には水位計があると水の管理が便利ですよ。

ガラスボールの器

根腐れ防止剤を入れる

根腐れ防止に力を発揮するのがミリオンAです。こちらを底に敷き詰めます。ミリオンAの成分は珪酸塩白土という天然の土。根腐れ防止、水の活性化、ミネラル補給、光合成の促進など様々な機能を果たします。

ハイドロボールを三分の一くらいまで入れる。

ハイドロボールを使うなら、まずは軽く洗って小さな欠片などを取り除いておきます。その後、容器の底に土台となるだけのハイドロボールを入れてください。

ポトスを設置してハイドロボールを敷き詰める

ポトスの周りに残った植え込み材を敷き詰めて安定させれば完成です。根の下などは大きな隙間ができていることがあるので、容器をゆすったり、割りばしなどの棒でつついて隙間なくハイドロボールを満たします。

水を入れる。

最後に水を入れます。容器の五分の一くらいの高さまで入れれば十分です。

ハイドロカルチャーへの植え替え後の管理方法

植え替え直後の管理方法

土植えからハイドロカルチャーに植え替えたら、一週間くらい日光の当たらない部屋で休ませてください。植え替えたばかりの根は傷ついていることが多く、そのときに強い光を当てると植物が弱ってしまいます。また、根が傷ついているときに肥料は与えないようにしてください。

その後の管理方法

ハイドロカルチャーは土栽培とは違い、植物の新陳代謝で発生したゴミなどを微生物が分解することなく、容器の底にたまります。一年に1回、5~6月頃にハイドロボールと根腐れ防止剤の入れ替えを行いましょう。

根腐れしないために

根腐れしないように、ミリオンAを入れ替えます。取り出したポトスは水で洗って腐った根を取り除いてください。根にからまったハイドロボールを無理して取る必要はありません。

ハイドロボールを綺麗に洗う

ハイドロボールやセラミスグラニューは綺麗に洗えば再利用できます。また、雑菌やカビが気になる場合は煮沸消毒してください。汚れが気になるのであれば、新しいものに替えましょう。

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